2010年06月15日
2010年06月15日
聞き書き
在宅ホスピスボランティア「結いの会」で勉強会に行ってきました。ホームホスピス宮崎の市原先生の講演です。聞き書きいうのは、高齢者ご自身の人生を、本人の言葉で振り返るお手伝いをするボランティアです。傾聴や回想法をさらに深めた方法として期待されています。お一人お一人の人生の中に楽しかったこと、嬉しかったこと、辛かったこと様々な思い出が生きてきた証とあるわけですから、文字に残す事で、ご本人様、ご家族様、周りの支援者達にも深い安らぎがもたらされるそうです。
死期の近い娘の看病をしたサカエさんの聞き書き。
「光子絶唱」
看ていて本当に根負けしたというか、このままだと私もそこで倒れる予感がしました。
周りに迷惑のかかることもあるし、これは秋田へ帰らなければと決心しました。
帰るときに。
光子さん私とても体の具合が悪くって、付き添ってあげられないから、後は病院の看護婦
さんに看てもらって、生き続けなさいよ。そして、貴女がこの世から立って逝きたい時は、
貴女の好きな時に潔く、その時だって元気がいるに違いないから、元気よく潔く立って
逝きなさいよ。
私、これでお別れするからな。
秋田 聞き書き村文庫 より
死期の近い娘の看病をしたサカエさんの聞き書き。
「光子絶唱」
看ていて本当に根負けしたというか、このままだと私もそこで倒れる予感がしました。
周りに迷惑のかかることもあるし、これは秋田へ帰らなければと決心しました。
帰るときに。
光子さん私とても体の具合が悪くって、付き添ってあげられないから、後は病院の看護婦
さんに看てもらって、生き続けなさいよ。そして、貴女がこの世から立って逝きたい時は、
貴女の好きな時に潔く、その時だって元気がいるに違いないから、元気よく潔く立って
逝きなさいよ。
私、これでお別れするからな。
秋田 聞き書き村文庫 より