上機嫌の作法
久しぶりに齋藤 孝さんの「上機嫌の作法」を読み返してみました。ここのところ、介護の仕事の方は「不機嫌様」が多いので、スタッフ共々難儀しております。【笑】超不機嫌様に遭遇しますと、メラメラと燃えてしまう私・・・。お節介なことです。というか、ずっと介護の仕事をしていていつも思うのが、死ぬ時は、幸せな顔をして旅立って欲しいと思っているのです。そんなこと当たり前のことなんですが、現実社会は、恨み、妬み、孤独等々がうじゃうじゃ・・・・。それって悲しいじゃないですか。介護拒否で奥さんに暴力を振るう人、無関心な家族、干渉し過ぎ、お金のこと、病気のこと・・・数えあげたらきりがないですね。でもこうした現象の根本は何かというと、介護している人も介護されている人も、自分がどういうスタンスで存在し、どう考えているかと言うことに尽きると思うんですね。
今日の不機嫌様は、「嫁(妻)がするのが当たり前」という持論の方でした。
色々話したなかで
「当たり前」って何ですか?
「当たり前は、当たり前やろうもん」
「○○さんは体重何キロですか?」
「62kg・・・」
「奥さんの体重は何キロくらいですか?」
「さ~、知らん」
「○○さんより軽いのは確かですね」
「奥さんはリュウマチで手が痛くて通院してますよね」
「○○さんを乗せて車椅子を押すのはとても辛いと思いますよ」
「・・・」
「毎日、怒鳴りちらして奥さんがビクビクしてますよね」
「・・・」
「奥さんが介護疲れで倒れたら○○さんはどうしますか?」
「誰かしてくれる・・・」
「誰ですか?」
「・・・・」
「誰ですか?」
「・・・」
注:決して怖い口調でないですよ。念のため【笑】
「じゃ、頼りたい人はいますか?」
「誰もおらん」
「なら、自分で自分に頼らなんですね」
「それじゃ、奥さんに怒鳴るのは、筋違いですね。私が奥さんなら
とっとと出ていきますけど」
あとは、長々と冗談交じりに笑い話・・・。
当たり前は当たり前じゃないかもしれない。
誰が頼りですか?
誰かに頼ってほしいんじゃないですか?
『不機嫌が許されるのは赤ん坊と天才だけ・・・。』
興味のある方は
齋藤 孝著「上機嫌の作法」をどうぞ。
きっと楽になりますよ。【笑】
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